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木造の天井には、雨漏りの跡がシミとなって残ってる。目線だけで辺りをグルリと見渡すと、蛍光灯がつけられてて、カーテンが閉められてる。そして、そこに見知った顔が割り込んできた。
「コウ君、目、覚めた?」
幸一は身体をベッドから起こす。本棚には占いの本がギッシリとつまっており、さして広くもない机には怪しげな人形が所狭しと並べられている。今、自分がかけていた毛布の色はピンク。
状況から、幸一は一つの結論を下した。
「えーと、ここはリアの部屋?」
「うん、そうだよ。ちょっと待ってて、今コーヒーいれるから」
「あ、ごめん、出来ればコーヒーより緑茶の方がいいな」
そう言いつつ、幸一は何か忘れている気がした。何か、重大な事を……
「そ、そうだ! 他のみんなはどうしたの?!」
マナの催眠誘導で、自身の記憶を失わされなかったのは、不幸中の幸いだ。
「え、えと、だ、大丈夫だよ。あたし達はドーンと構えて待ってれば……」
「大丈夫じゃないから言ってるんだよ!」
幸一は軽い頭痛を抑え込むように、歯を食い縛る。
「え? だ、大丈夫じゃないって……」
「よく考えてみるんだ! どうして磯辺さんが殺された直後に、こうも都合良く不審者が現われたんだ! しかも今日は組長とその支援者が麻薬の取引しているだなんて……いくら警察に圧力かけられるからって、絶対言い逃れ出来ない状況だよ。どう考えたって、話が巧すぎるじゃないか! 絶対罠だ!」