ブルデ
指摘に、ロザリアは青ざめた。
「け、警察に電話……!」
「あの不審者が言ってただろ、警察に圧力かけているって! 通報しても動いてくれないだろうし、かえって僕等も危険だ! マナさんの電話番号は?」
ロザリアから手渡された携帯電話で、幸一はマナにかける。
『この電話は、現在、電源を切っているか、電波の届かない……』
「クソッ!」悪態をつきつつ、幸一は尋ねる。
「あの不審者はどこに?」
ロザリアはロープでグルグル巻きにし、口をガムテープで塞いで押入れに入れておいた川尻を顎でしゃくった。薬の効能がまだ切れていないようで、ぐっすり眠っている。
「リア。メスカリン……自白剤の合成は出来る?」
「え? 出来るけど……どうするの?」
「一応、この男から情報を全部引き出す。下っ端だろうから、あまり期待出来ないけど
幸一は押し入れから川尻を運び、ベッドに寝かせる。そして、勢い良く平手を往復させた。
「あんたに聞きたい事がある」